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成績争いのために勉強しまくっていたのが功を奏してか、僕らは揃って県下で一番偏差値の公立の高い高校に入学した。 ちゃっかり、僕らの親友も同じ高校に合格していた。 新入生代表の挨拶をしたのは僕だった。 それを知ったキミは可愛い顔を滅茶苦茶に歪めて悔しがっていた。 「美結(みゆ)も俺も高校生なんだよ?」、と呆れて言えば、「想(そう)に負けるのだけは悔しい!」と言われた。 わからないでもない。 もしキミが代表になっていれば、僕が悔しがっていたことは決定だから。 とてもとても、大事な存在。 そんなキミに恋していると気づいたのはいつだったかな。 ああ、キミが告白されているのを見てしまった、中二のときだ。 キミと僕は幼馴染でライバルだったけど、年がら年中一緒にいるような関係ではなかった。 キミにも僕にも同性の親しい友達が何人かいて、特に中学になってからは、男子同士、女子同士で群れるようになった。 僕らの親友は男子だから、僕と一緒にいることが多かったね。
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