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 光樹とは部活があってそんなに会わなかったが、声劇でつながってた。  演技は未熟でも声の質がたまらないと光樹に褒められて、調子に乗った。  ひとつの台本が一分程度なので、サクッと録れるのが気楽でいい。  俺が録音した音源に、光樹がタイミングを合わせて対話を重ね録りしてくれる。  声劇だけでなく歌もユニットしたり、自宅にいながら実質光樹と遊んでいるようなもんだった。  三週間くらいは学校でたまに見かけてちょろっと会話するくらいだったが、今俺は、光樹の部屋にいる。  遠田に家に遊びに来てくれと頼まれた。  遠田は光樹に俺が遊びに行くことを言っていなかったらしく、二人で部屋に乗り込むと光樹は目を丸くして緊張しまくりな顔をした。  生徒会長だったと聞いたせいで参考書の立ち並ぶ部屋をイメージしてたが、漫画とかテレビゲームが並んでて安心した。  しばらく三人で対戦格ゲーをしてたけど、遠田は気をきかせると明言して部屋を出て行った。  やはり遠田はブラコンなのかも知れない。
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