4人が本棚に入れています
本棚に追加
/1ページ
星
あの日の記憶がどんなに鮮明か。
忘れもしない、あの気持ち。
ドキドキ、ワクワク、ハラハラ、落ち着かない、緊張でお腹下しそうな気配。
周りの人が気になる。
私の顔は不安と幸せと、現実を噛み締めたい好奇心でいっぱいだった。
ある機械を前に、私は見た。
あの子の姿を。
それはあまりに感動で小さく儚く美しく、今も涙が込み上げるあの光景。
あなたが私の中にいるのね…
言葉にならない、言葉の代わりに涙が溢れる。
そんな私に聞こえるはずの音が耳に届かない。
なぜ?
どうして?
あの子がそこに、ここにいるのに…
初めまして、さようなら。
私の中のあの子はもう、いないのね…
最初のコメントを投稿しよう!