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エピローグ
結弦と七緒の結婚式に出席をする。突拍子も無い可愛らしい事を言う花嫁は、結弦の隣に寄り添い満面の笑みを見せている。
「とてもお似合いの二人だわ」
傍らにいる彩華がつぶやく。
「初めて二人が並ぶのを見た時、俺もそう感じたよ」
結弦には誰よりも幸せになってもらいたい。
「彩華さん……っ」
花嫁が声を高く響かせる。キャスケードブーケが空を舞う。眩しい陽射しがキラキラと目に映る。
彩華の手の中に薔薇のブーケが舞い落ちる。紅やピンクで鮮やかに彩られ、長いリボンがゆらゆらと風に舞う。
「素敵な薔薇」
見惚れている彩華の腰を抱き寄せる。
「彩華の方が綺麗だよ」
微笑みを向けると彩華の瞳が潤む。
unfair love――
what you want――
真実の愛に全てが満たされて行く。
I hope we stay together forever and ever――
[完]
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