西村尚人の悩ましき日常 1

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 変というか、馬鹿というか。  奇妙な後輩ができた。  『先輩、身長は何センチですか?』  「173」  『伸びたんですね! 体重って聞いてもいいですか?』  「60」  『なるほど。男子ってやっぱり違いますね~! 血液型は?』  「О」  『やったー! 大正解ッ。全部間違ってたけど、これだけは合ってた☆』  ……このメール、なんのやりとりなんだ?  というか、こいつは俺の何を調べようとしてるんだ?    『で、5番の好きな食べ物なんですけど。コロッケパン派って分かりましたけど、飴は何が好きだったんですか?』  「特にない。5番って何?」  単語以外の文面を打つのが面倒ながらも、どうしても気になって仕方なく送ってやるとしばらく返事が来ない。  なんなんだよ一体。  『先輩に関するまとめです』  「は?」  『先輩の情報をまとめてるんです』  「捨てろ、今すぐ」
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