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私は佐久間に感謝を告げ、電話を切った。
私はそういう事だったんだと少しニヤニヤしながら、妻の枕の上に置きっ放しであったメモを取りに寝室へ向かう。
百二十万円は既に準備した。花占いも完全に当たっていた。あとは、このメモに記載されている口座に振り込むだけだ。メモを握り締める。
私は居ても立っても居られなくなり、足早に家を飛び出した。銀行まで二百十メートル。
早く、妻に会いたくて会いたくて。
仕方が無かった。
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