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3.こうなったら、現場を押さえるしかない
オレの心臓は、新幹線よりも速く鼓動していた。
(マジかよ、ビンゴじゃねえか。堂々とウソつきやがって)
無性に腹が立った。
予兆は、あった。いつも、笑顔で迎えてくれている彼女だったが、最近、「友達と外出する」機会が増えたとか言っていた。
オヤジの勘だが、何か少しおかしい気がしていたのだ。
(こうなったら、現場を押さえて白状させるしかない)
半ばオレは、探偵になった気分で、妻の後を追った。
人ごみに紛れて、見失うことはない。
なぜならば、自分の妻を見間違うことなど、オレに限ってあり得ないからだ。
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