君と一緒に

初恋

以前からオレを養子に迎えたいと言っていたゲイのカップルの家に、正式に養子に行くことが決まってしまったのだ。
義理の親になる２人のことはけっこう気に入っていたので養子になることは別に嫌ではなかったけど、引っ越してはるちゃんに会えなくなるのは辛かった。

「今日であそぶのはさいごだよ」
と言った時のはるちゃんの悲しそうな顔は今でもハッキリ覚えている。
彼女の姉が迎えに来るまで、はるちゃんはずっとぼろぼろ泣いていた。オレはそんなはるちゃんの頭をよしよし撫でることしかできなかった…………。