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眩しい朝の光に意識が浮上する。
久しぶりにあの頃の夢を見ていたようだ。
「んー……」
隣で眠る恋人がぎゅっとオレにしがみついてきた。
「遥人?」
声をかけてみても返事はない。すうすうと規則的な寝息をたてて、可愛い顔で眠る恋人の頭をそっと撫でる。
自分が可愛いってことを全く自覚していないこの恋人は、本当に危なっかしい。
以前からのバイト先のファミレスの男も、相変わらずちょっかい出してきているみたいだし。親父の事務所のバイトの方も……。
「蒼太………?」
眠そうに目をこすりながら遥人が目を開ける。
「おはよう遥人」
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