初恋

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「今、何時………?」 「そろそろ7時になるかな」 「じゃあもう起きなきゃだ。蒼太、今日は結婚式に呼ばれてるんでしょう?」 そうだった。今日は高校時代の友人の結婚式に呼ばれてたんだった。 大学卒業後に起業したって聞いてたけど、企業して一年余りで会社は急成長。社員だった15歳年上の人と結婚するって聞いた時、相変わらずマイペースな奴だと思ったものだ。 高校時代のオレの唯一の友人。 学生時代を通して、友人と呼べるのはアイツだけかもしれない。 オレがどんなに冷たく接しても全然気にせずマイペースに接してきていたので、いつの間にかオレもアイツに慣れてしまったのだ。 「めんどくさいなぁ…。結婚式なんか行かないで遥人と一日中イチャイチャしてたいなぁ~」 そう言いながら遥人の頬にちゅっと軽く口付ける。
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