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バスケを始めてから、空ちゃんとの関係は変になった。
練習に行っても、私が話しかけないと喋ってくれなくなった。
でも、空ちゃんが大好きで、空ちゃんもそうだと小学生の私は思ってた。
今はちょっと喋りたくないだけで、きっとまた、前みたいになれるって信じてた。
お母さんが練習を見に来たとき、私が空ちゃんと喋ってないことに気づいた。
「凛は空ちゃんと喧嘩でもしてるの?」
「してないよ」
「前に参観行ったときも一緒にいなかったし、いつも一緒だったのにどうしちゃたの?」
「別にたまたまだし」
最初のうちは、こうやってごまかしてたけど、流石にごまかし切れなくなって、お母さんに空ちゃんがバスケを始めてから、変わったって打ち明けた。
空ちゃんのことを凄く小さいときから知っているお母さんは、そんな変化には既に気づいていたらしい。
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