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空ちゃんとは変な感じのまま、もうすぐ二学期が終わろうとしている。
終業式が終わるとクリスマスだ。
12歳の私は、もう欲しいプレゼントもなくて、サンタさんに貰うプレゼントが思いつかないでいた。
だから、私はサンタさんに欲しい物はないけど、お願いを聞いて欲しいと手紙を書いて、クリスマスツリーにぶら下げた。
12月25日の朝、お母さんに空ちゃんのお母さんが電話をかけてきた。
「あー、久しぶり」
「えっ?!嘘でしょ?!」
「それで、大丈夫なの??」
そんな声が聞こえて来た。
電話を切ったお母さんが、暗い顔で私に「春香ちゃんが、昨日空ちゃんと出掛けて、それから家に帰ってないんだって」と私に告げた。
「?!」
私はびっくりして、声も出なかった。
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