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「凛、春香ちゃんプチ家出で、今朝帰って来て無事だって」
よかった。
春香ちゃんが帰ってきて。
やっぱり、私の手紙が原因だった?!
サンタさんは願いを聞いてくれた…
サンタさんありがとう。
心の中でそう呟いた。
そんなことがあって、三学期が始まった。
相変わらず、空ちゃんは私と喋ってくれない。
私がいつも、空ちゃんの為に頑張っても、空ちゃんはなんとも思ってくれないんだ…
もういいや…
なんだか、諦めが付いた。
私が何をしても、空ちゃんはもう、私を必要だなんて思ってくれない。
空ちゃんを大事に思ってたのは、私の方だけだったんだ。
空ちゃんへの気持ちを諦めたら、急に心が軽くなった気がした。
なんで、早く諦めて、自分に合う友達を見つける努力をしなかったんだろう。
私は空ちゃんに執着しすぎていたんだ。
こんなに苦しい思いをしなくても、簡単なことだったのかも知れない。
私の友達は空ちゃんだけじゃないはずだ。
もっと周りを見なきゃいけなかったんだ。
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