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「ねぇ、シャワーを浴びたいの」
「後でね」
もう~。汗のにおいが気になるのに。護はそんなの気にならないのか、胸に唇を這わし続けている。
柔らかな舌の刺激とつまみ上げる指の刺激を同時に与えられた。
やっぱりいつもより刺激が強い。甘噛みも指で潰される力も……
「痛いよ、護」
「ごめん」
ハッとしたように護が顔を上げた。
私の胸から手も離れていく。護が私の身体から離れて隣に横になった。
気持ちを落ち着けるためか、息を深く吐きだしている。
「灯が拉致された時、本当に怖かったんだ」
護の顔は今にも泣きそうだった。
「助けたときは怪我をして、記憶まで無くしていて」
「ごめんなさい」
私が無茶なことをしたばっかりに。護にこんな顔をさせている。
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