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I still remember you.
薄暗い闇が辺りを漂っている。目をゴシゴシとこすってみると、自分のいる場所が洞窟であることが分かってきた。
「私、確か観望台に登って、、それから、、。」
どうしたっけと首を傾げる。ひとまず鞄の中を覗いてみる。すると、私では絶対に買わないような派手な感じのペンが出てきた。
「このペン、先に明かり付いてる。一先ず明かりを付けてみようかな、」
周りを照らすとすぐ横の壁に何か文字が書いてあるのを見つけた。
「何て書いてるんだろう。さぁくらいふ?」
右側の壁にも文字が書いてあるのを見つけた。
「angel?こっちは分かるけど、〝sacrifice〟?どっちもにボタンが設置されてる、、。どっちかを押せばいいのかな。」
鞄からスマートフォンを取り出し、s a c r i f i c e と打ち込んでみる。
そこに現れたのは、“生贄”という言葉。
「天使か、生贄か?これのどっちかを選ばないと先に外に出れないみた
い。」
『Which you?』
目の前にそう書いた紙が垂れてきた。恐怖のあまり後ろに飛びのく。
「....私が、どっちか?」
そんなの、分からない。私はどっちにもなれるはずないのだから。
『Which you?』
「わかんないって!そんなこと。」
『You know which one to chose.』
「嘘..。私には分からないもの!」
『Chose!』
「じゃあ、、生贄?」
『Is that your answer?』
その文字が現れたとたん、その紙から大きなサメが表れた。
私の身体は、空に浮かんでいた。
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