4人が本棚に入れています
本棚に追加
ある朝電車に乗ると、彼とその子が楽しそうに話していた。
いつの間にかくっついていた2つの頂点。
私が降りた後の駅2つ分に何かドラマがあったのかもしれない。
独りぼっちの頂点が、2つの仲良くなった頂点を眺める。
歪な三角形崩壊。
私の恋も崩壊。
でも、知らない内に違う歪な三角形が出来ていたりする。
もう一つ後ろのドアで、ずっと見ている男の子。
私を見ている男の子。
落ち込んでいる私はまだ気付かない。
いつ気付くかもわからない。
いつ崩れるかわからない歪な三角形。
人混みの街中に溢れている歪な三角形。
最初のコメントを投稿しよう!