名前が…

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名前が…

 なぜ、こう僕は意味不明な夢を見るのだろう。  着替えて食堂へと向かうと、ベレッタたちが騒いでいた。 「えっと…ミケ?」  ベレッタがピューマ族のミケを指さすと、ミケは「ああ」と言いながら頷いた。ベレッタの視線が隣に移る。 「で、ミケ?」  次に、ベレッタが指さしたのは黒豹のココ。なぜ、ミケなどと呼んでいるのだろう。首をかしげたくなると、何とココは「うん」と返答した。 「ミケ、ミケ、貴女も…ミケ」  白虎のファファもミケと言われて頷き、ライオン族のチャチャや虎族のリュリュまで"そうだ"と言わんばかりに頷いている。 「どうなってるの…これは~~~!」  ジーナは頭を抱えた。アキナも引きつった顔のままレオ隊の女性たちを眺めた。 「無能戦士さんは、冒険者街で一番無能だよな」 「そーそー、無能戦士さんの無能っぷりには、ゴンザレス会長もMr.マインドもかなわねえ」 「お、お前ら…」
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