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「そういえば、純一君で思い出した。また会う事になったよ」 「ええっ?また何で。智哉はニートは嫌いだっただろう」 良太は目を大きく開けて驚いた。 「インタビューで言わなかった事があるんだって。それに自殺マンションに行ってみようって言うんだ」 「それで、行くのか?やめておけよ。触らぬ神に祟りなしっていうだろ。ほんとの話だったら、生きて帰れる保証はないぞ」 「ああ、でも、そしたら俺にも小説がかけるかもしれないじゃないか」  智哉はニンマリ笑う。いつも投稿される小説を読むだけでなく書いて投稿する立場になってみたい。それに書籍化されれば、実家の両親も喜ぶだろう。両親は本が大好きで、智哉自身もそんな環境の中にいて育ったので小さな頃から本に囲まれて生きてきたのだ。 「ま、せいぜい用心するんだな」 良太はクルっと踵を返して自分のデスクに戻っていった。
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