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智哉は驚いて、乾杯をせずに口に運んでいたブランデーのグラスをテーブルに置いた。女の子は平然と話を続ける。 「でも、皆、男の人の投稿なんですね。女の子は飛び降りないのかなあ。それに最近の投稿は美少女が妊娠してることになってるじゃないですか。以前の投稿は赤ちゃんを身ごもったまま飛び降りたって書いてあったのに。なんか、小説に書いてある事に矛盾がありません?」 「ああ、孕んだんだろう」 良太がソファーの背もたれの上に腕を伸ばして置きながら言った。智哉はドキリとする。 「幽霊がですか?だとしたら面白くなりますね。続きが楽しみ」 「そうかな。俺はゾッとするよ」 智哉は身体をブルっと震わせて言った。良太は難しい顔をした。 「な、君が、その幽霊だとして、子供を産みたいかい?」 「そりゃあ、産みたいですよ。女だもの」 「この世のものでなくても」 「自分の子なら可愛いはずです」 「どうなるんだろう」 良太は智哉の顔を見た。智哉は頭を抱えた。
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