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「…どうでも良い存在だと思われてるのか…」
「…だろうな、だが彼女にとっては俺もあの子もお前と同じくどうでも良い存在なんだろう…」
落ち込む彼をフォローするように言った青年も軽く落ち込んだ。
「…待てよ…魔導協会にスカウトされた、という事は…彼女の側から離れる事になるんじゃ…」
ふんふーん♪と彼女の鼻歌しか聞こえないような静かな空気が流れる中、青年が小声で思い出したように言う。
「…それなら大丈夫だ、わざわざ本部まで行って教皇に条件を呑ませた…」
青年の疑問に彼は落ち込みを少し引きずりながら小声で答える。
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