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奥さんがスキルになっちゃた
異世界転生って、本当にあるんだなあ。あの日、私、田原良一は、新婚旅行中で、妻の優菜と、楽しいドライブをしていた。すると、前方より、眩しい光に襲われ、意識を失う。
「あ~あ、事故ったのかなあ。あっ、優菜、優菜は無事なのか?ごめんよ~、新婚でいきなり事故で未亡人なんて・・・・」そう、懺悔しながら、意識が消えて行く。「あ~あ、もう一度優菜とエッチしたかったよ~」
「・・・なたっ。・・・・あなたっ。」
「おきてっ。・・・・」
頭の中で、優菜の声が響く。
「あ~。お前は、無事だったんだなあ」そう思い安心していると、「「もう!いい加減に目を覚ましなさい!」その、怒鳴り声に、眼を覚ます。
「あれ?ここは何処?」記憶喪失のテンプレ的発言である。
周りをみると、何処かの洞窟で、地下水が溜まった様な池があり、壁には、光った鉱石や植物が生えている。池の様子を覗くと、見たことのない、美少年が水面に移っている。首まで掛かる真っ白な髪、眼は二重の大きな金色の眼、少し小柄な体、10歳ぐらいの体格だ。しかし、見た目は、明らかに{女の子}である。
「これで、オッパイがあったら、確実に女の子だよなあ」
「何、不純な事考えてるのよ」頭の中で、優菜の声が響く。ドスの効いた声で・・・。
「優菜。いるのか?どこにいるんだ?」
周りを見るが、優菜の姿は見えない。
「う~ん。どうやら私、貴方の中にいるみたいだよ。」
「俺の中?」
そう言って、体をさすって見たが、変化はない。
「なんて言ったらいいのかなあ。スキル?能力?って言うのかなあ。そんな存在みたい。」
「そんな~。それじゃ、話はできても、触ることもできないの?」と、肩を落とすと、「大丈夫よ。私に体を譲渡するイメージをしてみて」そう言われて、体を渡すイメージをすると、{なんということでしょう}オッパイが現れ、体が女の子に変わっていった。
「これで、私に触れるよね」優菜が、自慢げに話すが、「それって、周りから見ると、ひとりで抱き合ってるようで、キモくない?」
「たしかに、キモいかも。」そして、二人で笑いあった。「「アハハハハ」」
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