68人が本棚に入れています
本棚に追加
さて受賞した作品というのは、次のような内容です。題名は『婚約者は教室に』
僕の名前は松山洋介。高校一年生。不良の幼馴染、相羽彩月さんの存在が悩みの種。僕まで仲間と思われちゃう。
そんな時、脚本家の祖父が亡くなり、僕あての遺言が見つかる。
<洋介
黙っていたが、お前の婚約者は、担任の泉先生だ・・・>
あこがれの泉先生が、僕の婚約者だったなんて。婚約者として、いいとこ見せようとクラス委員の選挙に立候補した。投票は一週間後。
ところが相羽さんったら、僕をクラス委員にするんだと、クラスメイトをしめあげ、他校の不良をしめあげた。他校の不良が学校の外に押しかけてクラスメイトに、
「松山君に投票しろ。落選したら、オレが殺されるんだ!」
とおびえた顔で迫る事態に・・・
クラス委員の本命といわれた日下君は恐怖に震えて引きこもり状態。
泉先生はそっとこのこと、僕に教えてくれた。
泉先生とふたりっきりで話をして勇気百倍。
僕、深夜のゲームセンターに乗り込んで相羽さんに、
「ありがとう。でも僕、フェアに戦いたいんだ」
ときっぱり言い切った。
僕の説得がクラス中に知られて拍手喝采!無事、クラス委員に当選。
でも僕、相羽さんの気持ちを知ってしまった。
どうしても僕をクラス委員に当選させるため、最初から最後まで悪役に徹して僕がいいとこ見せられるようにしてくれたんだ。
僕は彩月に言った。
「彩月、ありがとう。今度は僕が彩月のため、なにができるか考えるよ。
僕とつきあって・・・くれる」
僕たち、いいムード。その時だった。警官たちが彩月めざして走ってくる。
彩月ったら、僕の手、握って走り出した。
僕、関係ない。
僕は自分のバカさ加減を心から感じていた。
でも・・・やつぱり幸せなんだよね。
それから例の「遺言状」。あれって祖父が書いていた映画の脚本だったんだ。
「洋介」って・・・
よく見たら「祥介」だった・・・
こんなストーリーです。ギリギリ百枚まで書きました。
最初のコメントを投稿しよう!