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エッセー オピニオンコーナー投稿の頃②
僕は朝日新聞の投稿が多かったのですが、朝日は必ず掲載前に、担当より電話連絡があり、氏名、生年月日を確認したうえで、投稿を手直しする場合、かなり細かく内容について確認していました。
いろいろな新聞、雑誌の読者欄やオピニオンコーナーに投書しましたが、事前に確認があったのは僕の経験する限り、朝日新聞だけです。
また数回、
「倉橋さんのご意見は分りますが、・・・ですしね」
と軽く切り返しがありました。
知人の言っていた「バランス感覚」を思い出しました。
もしかしたら内心では僕の投稿内容に批判的だったのかもしれません。
トップに掲載されたこともあるし、個人情報管理がうるさくなかった時代には、僕宛てに電話や手紙が来たりしました。
「無言電話」や
「私の息子は二十歳にもなれず、特攻で亡くなったが、あなたには若くして奪われた命の悔しさや残された者達の哀しみが分かっているのか?
今の内閣は・・・」
といったよく分からない電話も来ました。
朝日新聞の「声」覧の謝礼は三千円でしたが、僕が投稿した他の新聞は千円の図書カードでした。
なお朝日新聞のテレビ欄にある「ハガキ通信」は2017年で二千円でした。
雑誌の読者欄は五百円の図書カードというのが多かったですが、ある総合週刊誌の読者欄の謝礼は五千円の図書カードでした。
最近、トクダネを連発している総合週刊誌で四千円の図書カードでした。
もし学生さんがこの文章を読んでいたのなら、ぜひ新聞や雑誌の読者欄やオピニオンコーナーに挑戦して欲しいと思っています。
短い字数で自分の主張をまとめることは、絶対文章力を高めるのに役立ちます。
投稿の立場から考えてみましょう。
千円、三千円、五千円の図書カードを支払う価値のある短い文章を書くことこそ、投稿の基本ではありませんか。
新聞、雑誌に投稿しようとすれば、社会や経済、文化、スポーツなどに自然とアンテナを向けるようになり、知らず知らず豊富な知識を身着けることができます。
絶対に学校の勉強にも役立ち、おまけに謝礼まで頂ける。
一番重要なことですが、自分の文章が、名前入りで多くの読者を持つ新聞や雑誌に掲載されるって励みになりますよ。
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