68人が本棚に入れています
本棚に追加
👑エッセー 地方自治体主催の文学賞のこと①
各地方自治体が、主に地域興しを目的に文学賞を募集することはよくあります。
僕は公募情報の専門雑誌、公募ガイドを定期購入しています。今年度は無料キャンペーンに当選したので無料です。
今月号にも、地方自治体か、その関係機関が募集する公募情報が、いくつか紹介されていました。
僕は長い間、児童文学を志していましたが、まとまったお金欲しさにあさましくも無節操に、あちこち応募を繰り返しています。
入賞する作品があれば落選した作品もたくさんあるわけで、度々、入賞していた訳ではありません。
賞金が貰えたコンテストは三つだけで、どれも佳作なので一万円ずつしか貰えませんでした。
あとは同じ佳作や入選でも、コースターとかTシャツとか「名産」の絞りでつくった小物とか、入選作の作品集でした。
基本、僕は調べない人間だったので、募集期間にパンフレットを送って貰い、それをペラペラめくって応募していたので、最初から佳作か入選しか狙えないレベルだったと思っています。
ただ地方自治体募集のコンテストの場合、その地域で授賞式が行われるので、無料で日帰り旅行することがありました。
京都と長野県に行っています。
これから書くのは信州のA町が主催した「祭り街道文学大賞」に佳作入賞した時のことです。
その町には豊かな自然が残り、温泉旅館があるほか、即身仏(僧が、天災や飢饉などの人々の苦しみを救うため、自らミイラとなった)、竜神の伝説が残る池がありました。また七月には長野県の無形文化財に指定されている祭があります。
ただし僕自身は、公募ガイドを読むまでは、全く知らない地域でした。
「祭り街道文学大賞」では、この町を舞台にした中長編部門と短編部門の文学賞を募集していました。
なぜ応募したのか、全く記憶していません。
高尚な目標ではなく
「ハードルが低そうだから、うまくいけば賞金が貰える」
という目先の利益しか見ない考えだったと思います。
最初のコメントを投稿しよう!