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「すみませんが僕、文芸社のコンテストで入賞し、五十五万貰ってるんです。
四百字詰原稿用紙三十枚くらいです。
五十五万です。
あまり人が読むとは思えない作品集を一冊だけ貰うってどうなんでしょうか?
どうですか?」
「そうだったんですか・・・」
「書いてもお金にはならないんですね?本が一冊貰えるだけですね」
「はい。すみません」
「それで喜ぶ人に頼んでください。
僕は結構です」
だいたいこんなやりとりだったと思います。
電話を切ってから、
「言い過ぎたな」
と後悔しました。
それ以降、日本文学館から連絡が入ることはありませんでした。
ペコメにもありましたが、後になって、日本文学館のコンテストの「入賞者」についての疑問がネットなどで出されています。
これについては、僕も何とも判断できません。興味のある人は、ネットで検索してみて下さい。
現在、「公募ガイド」に日本文学館の広告はありません。
もしこのエッセーを読まれた方で、「恋愛ポット」のに応募して入賞し、五千円の図書カードを貰ったという方がみえれば是非教えて頂ければと思っています。
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