歴史エッセー ハリマオと話した夜

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 『快傑ハリマオ』  昭和三十年代の人気テレビドラマ。  ドラマは生放送が一般的だった頃、日本で初めて本格的なテレビ映画を制作した宣弘社の制作。  宣弘社は広告代理店であったが、小林利雄社長の下、テレビ映画の制作に乗り出し、視聴率五十%を記録した『月光仮面』、をはじめ、忍者ブームを巻き起こした『隠密剣士』などのヒット作を生み出した。 『快傑ハリマオ』は宣弘社制作の第三作目。  第一部第五話まではカラーで制作。カラー制作は、日本のドラマとしては初の試み。  第三部では、タイ、カンボジアのアンコールワット、香港に海外ロケを行い、日本のドラマとしては初の海外ロケとなった。  内戦で荒廃する前のアンコールワットの映像自体、貴重な記録となっている。  ストーリーは・・・  舞台は、太平洋戦争直前の東南アジア、香港、モンゴル。快傑ハリマオと呼ばれる日本人のヒーローの活躍を描く。  ハリマオとは、マレー語で「虎」のことである。(第二部以降のオープニング)  その正体は、海軍中尉の大友道夫。  精鋭の部下を率い、拳銃の名手の日本人少年、太郎や相棒のタドン小僧、ドンゴロスの松等の協力の下、東南アジア征服を企てる某国の軍事機関・ジャワ統治庁や某国スパイ、統治庁と結託して悪事の限りを尽くす秘密結社や悪徳商人の陰謀を粉砕していく。    放映期間 1960年(昭和三十五年)4月~1961年(昭和三十六年)6月 放映時間 毎週火曜日午後七時三十分より八時 30分枠 放映回数 六十五回 テレビ局 日本テレビ系列 提供   森下仁丹 漫画版  石森章太郎(石ノ森章太郎) 『週刊少年マガジン』連載 原作   山田克郎(日本経済新聞連載『魔の城』より) 脚本   大村順一、伊上勝 音楽   小川寛興 監督   船床定男、田村正蔵(四部) 企画   西村俊一 制作   小林利雄 出演 ハリマオ 勝木敏之 令子   近藤圭子(キングレコード) 太郎   町田泉(一部)内藤雅行(内藤正一 二部以降) 陳秀明  大竹タモツ キャプテンKK、海賊ブラック、オルカ      牧冬吉      大友純、加藤清三、城美穂、宮内幸平、天津敏、九重京司 (加藤は『名探偵コナン』の松本警視役、宮内は『一休さん』の和尚さん役など声優として知られている)
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