👑エッセー 入賞した時のこと①

1/1
前へ
/263ページ
次へ

👑エッセー 入賞した時のこと①

 プロフィールに書きましたが、文芸社のコンテスト「ビジュアル大賞」で児童文学賞を受賞したことがあります。文芸社は、共同出版を主力にした出版社で、公募雑誌『公募ガイド』に何頁も広告を掲載しています。  『リアル鬼ごっこ』、『心霊探偵八雲』シリーズなどのヒット作があります。  スニーカー文庫などに執筆している作家の山本弘さんによると、「アメリカ政府はUFOや宇宙人の存在を隠している」とか「ケネディは宇宙人の存在を認めようとしたため暗殺された」など、あまり本当と思えないUFOやオカルトの本を出しているたま出版の子会社ということです。  共同出版というのは、自費出版を発展させたもので、印刷などの費用は著者の負担となり、出版社は流通を担当するシステムです。著者には相当高額な費用が発生します。  一応、書店に並べてはくれます。  自費出版ですと相当安く本をつくることは出来ても書店に並べることは基本不可能です。  コミケで販売するか、自宅を窓口に注文を取り、自分で発送するくらいしか流通の手段はありません。  本を売るには、新聞で取り上げてもらうという方法もあります。  日中友好の活動をしていた頃に、中国の留学生の方達と『中国と中国語との出会い』という本をつくりました。  自分たちでレイアウトして印刷会社に印刷だけ依頼しました。  この時は「朝日新聞」の地方版で紹介されたお蔭で注文が来てほとんどさばくことができました。  郵便局で振込入金の手続きをして、振込用紙同封で発送しています。  「日中友好」の目的があったので新聞社に取り上げて貰えたのですが、普通の小説を自費出版して、新聞で取り上げてもらうのはなかなか難しいのかと思います。  共同出版は、出版社の刊行というかたちをとるので、一応書店に並べて貰えるのです。  
/263ページ

最初のコメントを投稿しよう!

68人が本棚に入れています
本棚に追加