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初めて家を出てから約3年。
僕はもう少しで13歳の誕生日を迎える。
初めて家の外に出たあの日から、僕の生活は少しずつ変わっていった。
僕は湖の水を飲んだ時から少しずつ元気になって行った。今では他の人とそう変わらないくらいだ。
父は、「きっとそれは聖水だよ」と言っている。
聖水とは、魔力の澄んだ場所に一時的に現れる特別な水のことで、飲んだり触れたりした人に何かが起こるらしい。
僕の場合は体調の回復だったけど、大抵
は悪いことが起こるらしい。
健康になってからは魔術と剣の練習が始まった。僕の体が練習に耐えられるくらい丈夫になったからだ。
父からは剣、母からは魔術を教わっている。
他の人よりも練習を始めるのが遅かったので、あまり上手では無いと思う。
しかし来月、13歳になると魔法学園に通うことになるのでもっと強くなりたい。
(母さんや父さんは褒めてくれるけど、僕が落ち込まないように励ましてくれているんだ)
そして3つ目。
これは変わったというか出来事だけど。
初めて家族以外の7大貴族の人にあった。
僕と同い年で、すごくかっこいい人だった。
僕は女の子みたいな顔だから羨ましい。
母は同じ学園に通うから、また会えるって言っていた。
やはり、もっと強くならないと。
そんな思いを胸に、13歳の誕生日を迎えた。
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