教室

10/10
39人が本棚に入れています
本棚に追加
/49
(しかし、なんで完全体になるまでの回数が分かるんだ?親の勘か、それとも何かほかの理由が……) 「先生、授業は?」 生徒のひとりが声をかけてきた。 リュカは心配だが、早く召喚したいので待ちきれないと言った感じだ。 「すまない、再開する。えっと、前から6人はここの魔方陣、次の6人はその隣の魔方陣、次の6人は………」 6人ずつ魔法陣の前に並ばせる。 「次は召喚だな。前に並んだ奴から手に魔力を込めて今から言う呪文を復唱しろ。1人ずつな」 そう言って魔法陣の前に立ったヴィクトールは手を魔方陣の前に掲げて「我仲間を欲するもの この魔力を代償にいでよ 永遠の戦友」 人前で堂々と言うには少しばかり恥ずかしい言葉をサラリといってのける。 さすが教師と言うだけあって、何回も手本を見せてしているのだろう。 「こんな感じだ。さあ、復唱復唱」 手を2回叩いたのを皮切りに、詠唱が所々で聞こえてくる。 (あいつらは大丈夫かな…) レオがリュカを抱いて走り出すのと同時に、アメリアとマリーも走っていったのだ。保健医がいないのでソワイエ家のマリーが行くのは分かるが、なぜアメリアまで。 これから起こるかもしれない災難に、人知れず胃を痛めている先生だった。
/49

最初のコメントを投稿しよう!