第3話 2.ミハルの奮闘

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 背後でどすんっという音が聞こえたが無視して扉を開けると、そこにはテトがちょこんと座っていた。 「なうん~」 「いらっしゃい」  挨拶するようにテトがスリッと足元に身体を寄せ、尻尾を足に絡ませてくる。シオは心がほっこりするのを感じながら、テトの頭を優しく撫でた。 「テトはクロードの情報屋に会った?」 「なーなー」  テトが首を振る。どうやらテトもクロードの情報屋とは接触できなかったようだ。    テトはシオの足元をすり抜けると、興味深そうに扉の脇に積まれた薪の匂いを嗅ぎに行く。  その光景を見つつ、シオは眉をハの字にした。 「残念……」 「むしろラッキーだったと思うけどね」  ボソッとしたミハルの声が聞こえ、振り返ると、ミハルはお尻を摩りながら立ち上がったところだった。
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