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「必要な情報なら、クロードさんが後でくれるでしょ」
ふて腐れたような仏頂面で、長机に置かれた水差しから自らコップに注ぎ入れ、もう一杯レモン水を飲んでいる。もう水差しの中身は空っぽだ。
シオはムッとして部屋の扉を閉めた。
(ミハルが邪魔しなきゃ、直接話を聞けたのに)
ミハルのよく分からない妨害のせいで、せっかくの情報を知り損ねてしまった。
シオはツカツカとミハルに詰め寄ると、ミハルの手から水差しとコップをひったくった。ミハルが名残惜しそうな視線を向けてくる。
「あっ、まだ飲んでる途中……」
「休憩終わり」
冷たく切り捨て、長机の上に水差しとコップを載せると、シオはテトが検分中の薪の山に近づいた。上から数本を取って、ミハルの腕に押しつける。
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