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第1話 4.夜の捜索
「なにやってるの?」
「!」
突然背後から声を掛けられ、シオは驚いた。振り返りながら立ち上がろうとしたのだが、
―ゴン!
「っ!!」
立ち上がりかけ、頭を強打し膝から崩れ落ちた。机の下に潜り込んでちぃを探していたのに、うっかりしていた。
「わ、大丈夫!?」
机から這い出るシオに、声の主であるミハルが手を差し伸べる。
「うん、平気……」
シオはズキズキと痛む頭を片手で押さえつつ、空いた手でミハルの手を取り、机の下から脱出した。
「そろそろ夕飯食べるかなーと思って呼びに来たんだけど」
ミハルは呆れたように室内を見回した。
「これはどういう状況?というか何やってたの?」
本棚から本という本は全て引き抜かれ床に散乱し、壁に沿って置かれていたはずの奇石が並んでいる棚は前方にずらされていた。
机の引き出しやキャビネットの引き出しも全て開けられ、中身は引っかき回されたままの状態になっている。
泥棒が入ったかのような有様だ。
ちぃを探してシオが部屋中をあさった結果だった。
ミハルは問いただすような視線を向けてくる。気まずい。シオはミハルからそろりと視線をそらした。
「も……模様替え」
「そんなわけないでしょ!」
苦し紛れに言ってみたが、やはり通じなかった。
「捜し物でもしてたの?」
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