写真でめぐる昔旅♪~広島・宮島→’18.12.23

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 宮島を散策していて、ふと既視感を覚えた。  うーん。宮城の松島に似てないか?  日本三景というカテゴリがそう思わせるのか。  でも。  海がある。神社仏閣がある(しかも昔ながらの社を歴史的人物が手を加えたというところまで一緒)。松がある、カキが名産、銘菓もある(萩の月ともみじ饅頭)。  唯一違うのは、鹿がいるかいないかくらいか。  何だろう、この『東の松島』『西の宮島』感。  あ、どっちも○島じゃん。  実は私、三景のもう1か所こと天橋立にも行ったことがある。  あるが、あいにくの雨模様で何も見えず。私の中ではカウントされず、いつかリベンジしたいと思っているところだ。  それはさておき、その天橋立とも雰囲気が似ているのだ。白い砂浜に松とか。  海と山、松と白浜。  日本三景は江戸時代の儒学者、林春斎という人のチョイスであるが、ただの春斎の好みなんではと疑いたくなるくらい、本当に雰囲気が似ている。  当たり前だが、全く一緒ではない。宮島にいれば『ああここは宮島だな』と思うし、松島にいれば『ああ松島なのね』と感じる。  何ともマヌケな感想だが、その土地に立って感じるって、こんなもんだと思う。  空気なのか、天気なのか、地形なのか、建築物なのか、食べ物なのか。その要素は色々あるから、一概にこれとは言えないけど。  すごく、感覚的な娯楽だと思う。旅行って。  ああ、同じ土地でも、何度も行きたくなるのね。  で、真面目な話ついでに言うと、春斎1人の好みとは言い切れない気がする。  個人的な好みだったら、こんなに後世の人までこぞって行かないだろう。有名な観光スポットという点を差し引いても。  多分……私たち、好きなんだと思う。きれいな海と緑が。  本当は、実物の方がいいに決まっている。私のつたない写真でどこまで良さが伝わるかわからないが、ないよりはマシと信じて載せていこう。
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