写真でめぐる昔旅♪~伊勢神宮その2~

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写真でめぐる昔旅♪~伊勢神宮その2~

○天の岩戸  皆さま、古事記に登場する『天の岩戸』のエピソードをご存知だろうか。  よく知っているという方や、何か聞いたことはあるという方、様々おられると思うので、ざっくり説明をしておこう。  遠い遠い昔、神話の時代。  登場人物は、皇大神宮に祭られている天照大神と、その弟の須佐之男(スサノオ)、その他の神様たち。  古事記では、須佐之男はいたずら好きで気性が荒く、手のつけられない困ったちゃんとして描かれている。  すったもんだがあって、そんなこんながあって、最終的に彼は神様の世界から追放されるのだが、それはまた別のお話。  当初は天照も、この困った弟をかばい、何とか更生してもらおうと頑張ってきたのだが、あまりにどうしようもなくて、とうとうポッキリ折れてしまった。  もう、無理です、と。  ホント、もう嫌です、と。  天照は岩戸の奥、ほらあなの奥に引きこもってしまった。  前回の話でご説明した通り、天照大神は日の神様である。  その神様が引きこもって隠れてしまったらどうなるか。  世界は真っ暗闇である。  これはあかん、とあわてたのは、その他大勢の神様たち。  天照を引っ張り出すために、一計を案じる。  岩戸の前にみんな集まり、天宇受売命(あめのうずめのみこと)という、踊りの上手い神様がその真ん中で踊る。  みんな、手を叩き笑い大盛り上がり。  私がいない暗闇の世界にしちゃ、えらい盛り上がってるなと、外が気になる天照。  みんな何してるんだろ、と岩戸を開けてすき間から様子をうかがう天照。  その隙に、神様たちが一気に天照を外に出した。  瞬間、陽光が満ちて世界は元の明るさを取り戻した、というわけである。  ~*~*~  伊勢神宮周辺の観光スポット、どこか他にないだろうかと探していた私の目に、歓喜すべき情報が飛び込んできた。  何と、この天の岩戸伝説の舞台と伝わるところがあると言うではないか。  その名も、天の岩戸。  まんまだな。  どんなところか、さらに調べていく。 ・伊勢市駅から車で20分ほど、山の中にある。 ・近くに駅はなく、車かタクシーしか足がない。公共交通機関を利用するなら、志摩方面の駅からバスで向かい、そこからさらに歩く。 ・道が細く、駐車場も狭いのでバスが入れない。そのため、ツアーや団体客は来ることができない。 ・知る人ぞ知る穴場スポット。  私の旅人センサーが反応した。  これは、当たりだ。  早速、車をレンタルできるよう手配して、旅の行程に天の岩戸を組み込んだ。 ↓伊勢市駅から出発した場合の、天の岩戸までのルート。  時間はそんなにかからないが、とにかく山奥。 381413c3-703e-499c-90e2-8692f9c5e6b5
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