第一話 絶対参加!

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雪山は、尋ねた。 「君の名前は?」 「別部」 機械的な返事が返された。 「クラスは?」 「1C」 「出席番号は?」 「いや、さっきから何故メモしてる?」 「登録するから」 「何にか、は、分かるからわざわざ聞かないが、僕は、入るなんて言って無いぞ。」 雪山は、少々慌てた素振りを見せ、弁明する。 「待って待って、今からプレゼンするから」 「一応、聞いてやろう。」 意外にも、別部は、話を聞いてやるつもりらしかった。 態度、雰囲気からは、想像できない。 「リレー小説部とは、ズバリ!、小説リレーをする部だ」 「……」 「詳しく言うと、複数人がリレー形式で一つの小説を書く部だ」 「……」 別部は、黙っていた。 「いや、ツッコミ!そのままじゃねぇーか! とか、言い換えただけだ!とか、言ってよ!」 「くだらないことぐらい、自覚をしろ。人に言われるな。」 何の意外性も無く、無関心のように言った。 雪山は、落胆して言った。 「掃き捨てるように言いやがった」 「自分をゴミだと言いたいのか?」 雪山の漢字間違いに、別部は呆れ顔だった。 雪山は、咳払いをした。 「んんっ!気を取り直して。更にこの部は、全員強制参加制!より、スピーディーに作品を書き上げる!真面目に参加できない人は、退部だぁ!」 「……」 別部は、黙っていた。 「……んっ!」 雪山は、咳払いをして、横目で別部を見る。 「……」 別部は、黙っていた。 「だから、ツッコミ!!」
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