第一話 絶対参加!

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雪山は、視線を俯かせた。 「分かってるよ。部員集まる前から、何、強制参加だとか、息巻いてんだ?!って、言いたいんだろ?」 「だから、君には何も言いたくない。」 「悲し!」 そんな調子のまま、二人は歩いていた。 「どうしよう~」 「馬鹿なことを言うんじゃない。 部員を集めるという課題が見えているだろう。 なら、行動に移すしか無い。」 「……」 雪山は、黙って立ち止まった。 別部が問いかける。 「どうした?」 「いや・・・良いこと言うんだな・・・」 「良いこと、というよりは、大事なことだ。君は、さっき見落としていたぞ。気を付けろ。」 「え、う、うん」 「何故、返事が曖昧なんだ?」 「何か分かりにくいから・・・」 「同感だ。」 「は?」 雪山は、口を開けて、止まる。 「いやいやいやいやいやいや……その返しは、おかしいでしょ?!」 別部は、黙ったまま歩いた。 「……お~~い。喋れーーーーーー!」 遠くに声をかけるかのように、雪山は、言った。 喋ってくれねぇーと、全然会話できねぇーよ、 と、切実な思いを込めて。 「いや、マジ喋れ!」
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