十六夜

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思いのすべてを投げ出して あなたに抱かれたあの日の夜 微笑みの影に気づかないふりして 瞳をそらしながら目を閉じた 空には十六夜の月 満月は、あまり好きではないと あなたは言った 一番美しいけれど、悲しすぎるから 遠くを見つめていたあなた その理由を知りたくもなかった 何もできないことは分かっていたから 十六夜の朧な月に抱かれる二人 朝がこなければいい 他に、もう何もいらないから…
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