どんなときも。

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「ううん。ミノル君から告白された、とかそんなんじゃないからっ」  アカネさんは、自分の背徳感から言い訳しているようにも見えた。 「じゃ、なんだよ?」 「今岡ことり、って言う子から直接ミノル君に話があったみたいなの。ミノル君が言うには、  今岡さんは別の男性から告白されたんだけど、マコトとも重ねたデートが忘れられなくてどうしても心残りだったらしいの。  でも、その男性とデートを重ねる内にだんだん心惹かれていったみたいで、マコトの事を無理矢理忘れる為に比喩ーマッチから退会した、って話らしいの」 「えっ……それって……」  僕がことりさんの事を忘れられないように、ことりさんもまた僕の事を忘れられなかった……彼女の胸の内を知った時、僕の恋心に嘘は無かったと思った。 「この話にはまだ続きがあって、今岡さんから『マコトさんは女性から愛されていますか?』って聞かれたらしいの。ミノル君は、『何回も約束している特定の女性がいる』って答えたの、そしたら……
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