いつも貴女の後ろにいます

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2.血みどろの女性の霊Ⅰ 相変わらず血みどろの女性の霊は私の後ろにいる。 これだと学校に行っても大変そうに見える。 しばらくMM女学院をお休みする事に決めた。 するとお尻に何かが違和感を感じる。 後ろを振り向くと血みどろの女性の霊が私のパンツをずり降ろそうとしている。 「何をしているのっ、やめてよ、こらっ」 「うふふっ、やめませんよ」 血みどろの女性の霊のくせに力が強いのね。 私は両手で血みどろの女性の霊の手をパンツから離そうとするがすり抜ける。 「ど、どうして? すり抜ける、血みどろの女性の霊に触れない」 どうなっているの? 血みどろの女性の霊は私に触れれて私は触れれない。 これは抵抗できないじゃない。 「血みどろの女性の霊、お願いやめて」 「やだよ、なんでやめるの?」 血みどろの女性の霊は私のパンツを結局脱がした。 「下半身がスース―する」 「今ノーパンなのね」 血みどろの女性の霊が私のパンツを手に持っている。 パンツが浮いているように見える。 これは不思議な現象ね。 血みどろの女性の霊はいきなり私のパンツを履くとどう見ても パンツが浮いてるようにしか見えない。 しかもそれで動かれるとパンツのみが動くようにしか見えない。 ある意味でホラーだった。 それにしても下半身がスース―する。 新しいパンツを履かないとね。 パンツが入っている引き出しを開けようとするけど、開かない。 「どうして開かないの? こんのぉぉぉぉぉっ」 力いっぱいしても開かない。 「はぁっ、はぁっ、はぁっ、どうなっているの」 すると血みどろの女性の霊が 「あはははっ、楽しい」 「血みどろの女性の霊の仕業ね、こらっ、やめなさい」 「なんでやめるの? 貴女のパンツはもう私の物よ」 「えぇっ、それだと私は毎日ノーパンじゃない、嫌よ」 「ノーパンでいいじゃない」 「良くないって!」 「嫌よ」 「あのね、そんな事していると成仏させるよ? いいの?」 「……貴女も私の事をそういう風に見ているの」 「そ、そういうわけじゃ……」 血みどろの女性の霊の雰囲気が変わった。 すると次の瞬間。 私の首が苦しくなる。 「あがっ、くるじい、たすげて」 「助けて欲しいの?」 私は頷く。 血みどろの女性の霊はやめてくれた。 「はぁっ、はぁっ、はぁっ、ごめんなさい」 血みどろの女性の霊は実は本当に怖かった。 それにしても血みどろの女性の霊なんで私の事を好いているのだろう。 直接聞いた方がいいよね。 「血みどろの女性の霊はなんで私を好いているの? どうして血みどろなの?」 「……」 血みどろの女性の霊は黙ってしまった。 「ごめんなさい、血みどろの件は言えない、ただね、どうして好いているかと言う理由は言えるの」 「はい」 「貴方を見ていると娘の事を思い出すの」 「血みどろの女性の霊が生きている時は娘がいたのね」 血みどろの女性の霊は頷く。 「でも、死んだ経緯などは教えてくれないのよね?」 血みどろの女性の霊は頷く。 そうなると無理に聞くのは良くないね。 せめて年齢くらいは聞いておきましょう。 「血みどろの女性の霊はいくつの時に亡くなったの?」 「39歳です」 「若いのに……」 「そうですね、39歳だとまだ若いですよね」 血みどろの女性の霊は39歳なのかぁ。 もし、生きていたら40歳過ぎてて娘と過ごしていたのかな。 「血みどろの女性の霊の娘は生きているの?」 「ううん、死んでいます」 「えっ? そうなんだ、ごめんなさい」 「気にしないで下さい、貴女にはご迷惑をかけているから」 「そんな事は思ってませんよ、できれば力になりたいの」 「はい」 「どうして死んだのか、どうして血みどろなのか教えて欲しいの」 「ごめんなさい、まだ貴女の事を信用しているわけじゃないの」 「そ、そうなんだ」 「はい」 血みどろの女性の霊は私の事を好いているけど、信用はしていない。 信頼関係を築くには長く一緒に居るしかないのね。 私は血みどろの女性の霊の事をもっと知る必要があった。 そのためには仲良くするようにするしかない。
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