母親と娘が家を出るとそこはファンタジー世界で男性だらけだった

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3.浜辺での出来事 私は隣に居る可奈子を見る。 可奈子は休んでいるとはいえ、へとへとに見える。 私もへとへとだった。 このまま逃げ続けるのは無理だと判断する。 二人で海で死ねば問題解決ね。 私は可奈子の手を引っ張ると海の方へ行く。 「何処に行くの?」 「死ぬのよ」 「嫌だよ、手を離して」 「可奈子言う事を聞きなさい」 「今回は言う事を聞かない」 お母さんは私の頬を手で叩いてきた。 「い、痛いよ、お母さん」 「もう勝手にしなさいっ」 可奈子はお母さんの手を離すと何処かに行ってしまった。 私ったら何をしてるのかな。 娘と喧嘩して別れたじゃない。 辺りを見回しても可奈子は居なかった。 これじゃ探そうにもどうにもならないわ。 私はここで一人で居ようかな。 ここに隠れていれば男性達からは逃れる事ができる。 でも、加奈子の事が心配でもあった。 ううん、母親の言う事を聞かない娘なんて知りません。
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