母親と娘が家を出るとそこはファンタジー世界で男性だらけだった

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2.建物から出ると 私が目を覚まして起きる。 横を見ると加奈子が居ない。 私は建物内を探す事にした。 建物内を探しても加奈子がいない。 どういう事なの。 まさか、加奈子は男性に捕まったの。 ここの建物内は安全だから男性は入ってこれないはず……。 加奈子ったら、何処にいるのかな。 私はもう一度建物内を探す事にする。 いくら探しても加奈子は居ない。 もしかして先に外に行ったのかな。 私に断りもなしで先に行くなんてひどい娘ね。 ただ、加奈子が居ないと一緒に元の世界に帰れない。 娘を置いて現代に帰れるわけがない。 もう一度建物内を探そうとした時に加奈子を見つける。 「加奈子、何処に行っていたの?」 「お手洗いに行ってたの」 「居ないから心配したじゃない」 「ごめんなさい、お母さん」 「ううん、加奈子が無事ならそれでいいの」 「お母さん、そろそろここの建物内入って24時間になるよ、出ないと」 「そうね、出ましょうか」 私と加奈子は建物内から外へ出ることにした。 外へ出ると男性達がうろうろとしている。 「さっきより男性が増えている」 「そうみたいね」 私は考える事にする。 これだけの男性がいるのにどうやって逃げ切ればいいのか。 とても難しいような気がする。 「お母さん、早く移動しないと男性の人に見つかるよ」 「それはわかっているけど、どっちに行っても男性だらけじゃない」 「うん」 すると先程いた建物が消滅した。 そんな事はどうでもいい気がしてきた。 「加奈子、よく聞きなさい、別々に分かれて逃げるよ」 「うん」 「待ち合わせ場所は私達の住んでいる場所ね」 「うん、わかった」 私と加奈子は分かれて別々に逃げる事にした。 加奈子side 「お母さん、無事に逃げれているのかな」 私は必死に今男性から逃げている。 ここで捕まるわけにはいかない。 全力で逃げている。 もう少しで家に着きそうだった。 家に到着すると私は庭に逃げ込んで隠れる。 「ここでお母さんの事を待つしかないよね」 私は怯えながらお母さんが来るのを待つ事にした。 冥side 「加奈子は無事に逃げれると願うしかない」 私は今男性から逃げている。 捕まると元の世界に帰れない。 必死に走って逃げている。 私は家が見てくると必死に走る。 家に到着すると私は庭に逃げ込んだ。 「ここで加奈子の事を待ちましょう」 しばらくすると冥と加奈子は 「お母さん、無事だったんだね」 「加奈子居たのね、良かった」 「お母さん、これからどうするの?」 「そうね、ここに居ても男性に見つかるのは時間の問題ね」 「うん」 「お母さん、ここの家って本当に入れないの?」 「無理だと思うよ」 「入れるかどうか試そうよ」 「そ、そうね」 加奈子が玄関に回るとドアノブを回すが開かない。 加奈子がこっちに戻って来た。 「お母さん、家の中に入れない」 「ダメなのね、ここから移動しましょう」 「うん」 その時だった。 男性が 「そこに居たのか、見つけたぞ」 私と加奈子は男性に見つかる。 「加奈子急いで、逃げるよ」 「うん、お母さん」 私とお母さんは走って逃げるしかない。 すると男性が剣を私達の方へ投げつけてきた。 私と加奈子はぎりぎりのとこで避ける。 すると加奈子が 「お母さん、剣が……」 「だめよ、そんな余裕ないの、行くよ」 「う、うん」 私と加奈子は必死に逃げている。 男性との距離が広がっていく。 その時だった。 「見つけたぞ、待ちやがれっ」 別の男性に見つかる。 しかし、私と加奈子は捕まらないように逃げている。 「はぁっ、はぁっ、はぁっ、お母さん、もう走れない」 「はぁっ、はぁっ、はぁっ、お母さんもきついけど、走るの、止まったら捕まるよ」 二人は息が荒かった。 このままでは捕まってしまう。 すると目の前に海が見えてくる。 「お母さん、海だよ」 「そうね、ここなら視界もいいし、男性が何処にいるかすぐわかるね」 私と加奈子はとりあえず、隠れそうなとこを探すが何処にもない。 後ろを振り向くと男性達が迫ってきている。 「お母さん、あそこに隠れるとこがあるよ」 「そこに逃げましょう」 隠れるとこに逃げると二人は隠れた。 男性達は辺りをうろうろと探している。 「加奈子、いまのうちに息を整えましょう」 「うん」 二人は息を整えている。 しばらくすると男性達は何処かに行ってしまった。 「お母さん、なんとか助かったね」 「そうみたいね」 私達は剣も魔法も使えない。 男性達は剣と魔法が使える。 非常に不利なのはわかりきっている。 しかし、逃げきって元の世界に帰るしかないのだった。 「お母さん、いつまで男性達から逃げればいいんだろうね」 「それはわからない、でも、捕まらない事が大事」 「うん、そうだね」 二人の息が整ってきた。 ある程度、休んだので体力も回復している。 できれば建物を見つけてその中に入る方が安全だった。 そんな甘くないとは感じる。 これから先はどんな事があっても逃げ切る。 加奈子と力を合わせて現代に帰る。
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