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堂々と手を繋ぎたい
湊音は付き合った当初、街中で強引に手を繋いでくる李仁に対して恥ずかしさを感じていた。
たしかに手を繋ぎたい、気持ちはある。が、教師である湊音は生徒に見られたら…という以前に周りから男同士で手を繋いで歩いていたらなんて言われるか…と思うと李仁の手を払ってしまったのだ。
李仁はそんな湊音に対して
「別にいいじゃない。ほら、あのカップルも手を繋いでるし腕組んでる。あれと同じよ」
と言っても湊音は首を横に振る。
李仁はしょうがないわね、と苦笑い。
でも可哀想な思いをさせたと思った湊音は、ホテルで二人っきりになった時は思いっきり李仁に甘え、いちゃつき、キスを長めに濃く交わす。
しかしそれでも李仁はちょっと不満げ。
彼は平気で今までの恋人(ほぼ男性)とは街中でも手を繋いで歩くのは平気だった。
そんな中思いついたのは…
愛知県猫山市にある時代村の夏季花火祭りでのナイトデートである。
期間中の夜、浴衣で入村(入館だが、施設ではそういう言い方)すると無料になるという、女性は。
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