1月篇兼エピローグB: 幼なじみはくっついたけど、結局いじっぱりで困ってます

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 いや、今はそれどころじゃ無い。 「ちょ! ちょっと、エリカ! アンタたちここに来るなんて言ってなかったでしょ?」 「それはこっちの台詞! ルミこそなんで黙ってたのよ!」  黙っていたわけじゃない。  誰にも言えない事情っていうのは、誰もが持っているでしょう。 「別にいいでしょ、それくらい。……そうよ、デートよデート!」 「……神前挙式デート?」  何だかアズサちゃんが小声で言ってきたけれど、まだ無視でいいはず。 「それなら、私たちも同じよ? たまにはこっちまで来るのもイイでしょ、ってことで」  ウソでしょ。  理由まで同じとか、どういうことなの。  そこまで幼なじみしなくてもいいのに。
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