1月篇兼エピローグB: 幼なじみはくっついたけど、結局いじっぱりで困ってます

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「わかる。わかるぞ、キミたちガールズ2人衆」  ハヤトくんがどこぞの探偵のように顎あたりに手を当てて、訳知り顔でこちらに向き直った。  ――ものすごく、嫌な予感。  どうにもこの人は鋭いところがあるから、少し苦手だ。  例の『いじっぱり発言』もあるし。  そんなことを思っていたら、エリカがハヤトくんに詰め寄った。  かなり真剣な表情だったせいか、ハヤトくんが少し引いた。  これはチャンスかも知れない。私もくっついていく。 「……あ、でも、これは言わない方がイイか?」 「できたらシュウスケの耳には入れたくないかなぁ」 「私も、ユウイチには黙ってて欲しいかなぁ」 「ん。了解」  ただ、この人は、割と聞き分けは良いのだ。  押すところと引くところの駆け引きが巧いというか。  ――そういえば、この人はピッチャーをやっているんだっけ。
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