隠れ家のBAR

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恩田はマイクの前に行き、歌い始めた。しばらくすると、店がしんと静かになり、止めた方がいいかと思った恩田は途中で止めた。 すると、拍手が沸き起こった。 「おい、もっと聴かせろっ」 だいぶ酔った客がそう叫び、周りもそうだそうだと言い始めた。 「ありがとうございます」 そう言って恩田がまた続けようとすると、側に同じ年齢くらいの男性が来た。 「一緒にやりましょう」 男性はギターを弾き始めた。恩田は笑い、ギターに合わせて歌い始めた。店では手拍子や一緒に歌う人も出てきて、とてもお店は盛り上がった。 恩田は歌いながら、愉快なバーでミッシェルと踊った若い頃を思い出していた。
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