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成就
車から出てきた史人さんに腕を掴まれて胸がチクっとする。
「さっきのは…ごめんね、どうしてもって断れなくって」
そんな事どうでもいい
「僕と話しをしてくれないかな?」
「話す事なんてない」
想いを伝えたい…
「少しでもいいから」
史人さんは優しく言う。
俺は今の関係をどうしたいんだろう…いっその事想いを伝えて引かれようかな。
一緒にいるのが辛い…。
覚悟を決めて俺は史人さんと話をする事にした。
「俺ん家でいい?」
「いいけど車近くのパーキングに止めてくるね、少し待ってて」
頷くと車のエンジンを付け、どこかに行く史人さん。
このまま帰ってこなければいいのになんて思いながら史人さんを待つ。
少しして歩いてくる史人さん。
「お待たせ」
「どうぞ」
「お邪魔します」
今の時間親は仕事で留守だった。
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