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俺の部屋に着き自分のベッドの上に座ると「僕も横いいかな?」と言われたので頷くとゆっくりと腰をかける。
「史人さん…俺…」
これで親しかった関係も終わりだと思うとどうしても言葉が出てこなかった。
「僕ね…本当は虎太郎君の事が少し気になってたんだ…引くかもしれないけど聞いてくれる?」
俺はポカンとする。
え…今なんて?
「コンビニで会った時に一目惚れというか…もちろん手が綺麗っての本当だったんだよ?」
はい?一目惚れって俺男なんだけど
「どうしても関係が欲しくてケアさせてくれって気持ち悪いよね、急に」
いや…こんなイケメンに一目惚れなんて言われても信じられない自分がいた。
「でも今日で最後にするね、迷惑かけてごめん…じゃぁ…」
「ちょっ…ちょっと待って」
立ち去ろうとする史人さんの腕を今度は俺が掴む。
「それって俺の事好きってこと?」
「そういう事になるね…」少し顔を赤らめながら史人さんが俯く。
「はぁぁぁぁ…」大きなため息をつきながらうなだれる俺。
「ごめんね、気持ち悪いよね」と慌てる史人さんに俺は頬にキスをした。
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