幼馴染み

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「静?こーら、早く来い!」 僕がノロノロしているので、 葵お兄さんに手を引かれてしまった。 必然的に、 葵お兄さんの全裸を見てしまう。 僕は、 鼻血が出そうだった。 き、キレイな体・・・ 同じ男とは思えないまっさらな肌だった。 「何?静、ジロジロ見ないで。恥ずかしいだろ。」 「は、はい!ご、ごめんなさい。」 葵お兄さんはクスッと笑った。 僕を抱き締めてくれる。 裸の肌が触れあって、 すごく気持ちが良かった。 「静の好きな子って、あの幹生くんって子かな?」 いや、それは無い。 確かに、言い寄られているようで居ないような感じだけど・・・ 僕は、葵お兄さんだけが好きだった。 「葵お兄さんは、好きな人って、居るの?」 僕は試しに聞いてみた。 きっと兄さんの名前が出るんだろう。 もしくは、適当にあしらわれるか・・・ 葵お兄さんの反応は・・・ 「静だよ、って言ったら、どうする?」 クスクスと笑顔の葵お兄さんがキレイだった。 僕じゃないでしょ。 兄さんなんでしょ、結局。 僕と葵お兄さんは、お互いを洗いっこした。 僕はすごく楽しかったよ。 たとえ、今葵お兄さんが言ったことが、 全部冗談だったとしても・・・
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