両想い

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僕が目を覚ますと、 ベッドの中、 目の前に、 不機嫌そうな明日香の顔・・・ 「あ、おはよう・・・明日香・・・」 僕は伸びを一つした。 「もう!おはようじゃないよ!!なんで昨日起こしてくれなかったの?!」 そう言って、頬を膨らまして怒っている。 その前に・・・ 寝入ってしまったのは君だろう? それでも、 そんなことは言えなくて・・・ 可愛い顔を見るとね・・・ 「ごめん。ごめんね。疲れてると思ったから・・・」 「むーーー!!せっかくのチャンスが・・・」 「また来ればいいでしょ?」 「え?」 「だって僕達、もう両想いなんだから、いつでも行き来すればいいでしょ?」 明日香は僕の言葉に、 声を無くした。 そしてその瞳に、 涙が溢れてくる。 「俺達・・・やっと・・・両想いになれたの?・・・」 その可愛い顔を、 胸に抱いた。 ぐすっぐすっと、 涙を流している。 もう・・・ なんでそんなに可愛いのかな? 僕はその小さな唇にキスを落とした。
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