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そんな二人に来て貰った学園祭。
僕達がベストカップル賞に選ばれるとは思って無くて。
でも、なんだか、
それなりに視線を浴びるのが楽しかった。
全て終わって、
兄さんと葵お兄さんの元に行くと、
葵お兄さんが僕をじっと見つめていた。
「静・・・人気あるんだね・・・」
「あ、ほら、僕、最近すごい身長伸びたでしょ?葵お兄さんの背を超すくらいまでなったでしょ?だから、目立ってるんだと思う。」
僕は必死に言い訳をした。
葵お兄さんに誤解されないように・・・
僕と幹生がベストカップル賞だなんて・・・冗談にも程がある。
「あの子とは仲がいいの?」
葵お兄さんが僕に問う。
あの子とは、幹生のことだろう。
「あ、うん。あいつが、いやにじゃれついてくるから・・・しつこくて。それを皆が見ていたんだと思う。」
僕は苦笑した。
いつもひっついてくるのは幹生だ。
王子様が聞いて呆れる。
「そう・・・いや、なんかビックリして。静がこんなに成長してたなんて・・・」
葵お兄さんが呟く。
兄さんも、うんうんと頷く。
少しは、
僕のこと、
眼中に入れてくれたのかな?
僕は、学園祭に感謝した。
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